今回はゲーム業界で大きな話題となっている「ストリートファイター6(スト6)」のNintendo Switch2版が発売されます。さらに、他のプラットフォームとのクロスプレイも可能。
携帯ゲーム機でも本格的な対戦格闘ゲームを楽しめるようになる今回の展開は、格闘ゲームファンにとって待望のニュースとなっています。
この記事ではスト6のSwitchのクロスプレイと、それによって起こると考えられる問題について解説していきます。
ストリートファイター6(スト6)のSwitch2版のクロスプレイとは?

2025年6月5日にNintendo Switch 2向けローンチタイトルとして『ストリートファイター6 Years 1-2 ファイターズエディション』が発売されることが正式発表され、Switchシリーズでもスト6が楽しめるようになりました。
特に注目されているのが、Switch版が他機種とのクロスプレイ(クロスプラットフォーム対戦)に対応するという点です。ここでは、Switch版スト6のクロスプレイ機能の概要、仕組み、メリット・課題、今後の展望まで、現時点で判明している情報をもとに詳しく解説します。

Switch版スト6のクロスプレイ対応状況
Switch2版『ストリートファイター6 Years 1-2 ファイターズエディション』は、PS5/PS4、Xbox Series X|S、Steam(PC)と同日発売となり、クロスプラットフォームプレイに対応することが公式発表されています。
つまり、Switch2ユーザーは他機種のプレイヤーともオンライン対戦が可能です。これにより、Switchだけでなく、家庭用据え置き機やPCユーザーとも同じ土俵でバトルを楽しめる環境が整います。
項目 | Switch2版の特徴 | 他プラットフォーム(PS5/PS4/Xbox/PC) |
---|---|---|
グラフィック・性能 | PS4以上PS5未満。テクスチャやキャラの質感は良いが、背景やオブジェクトが削減されている。DLSS対応で60fps動作 | PS5は高解像度・高描画、背景やオブジェクトも多い。PCはさらに高設定可 |
操作・新モード | Joy-Con 2のジャイロ機能を活かした「ジャイロバトル」「カロリーコンテスト」などSwitch2限定の新モード搭載 | これらのモードは非搭載。 |
ローカル通信対戦 | Switch2本体同士を持ち寄ってオフライン対戦が可能(ローカル通信) | ローカル通信は非対応。 |
おすそわけプレイ | Joy-Con 2を分け合って対戦できる「おすそわけプレイ」対応 | 非対応。 |
amiibo/amiiboカード連動 | amiibo・amiiboカードに対応。コスチュームやカラー、操作設定の書き込み、特別アイテム入手などSwitch2限定機能 | 非対応。 |
クロスプラットフォーム | 60fpsで他機種とクロスプレイ可能 | Switch2含む全機種でクロスプレイ可能 |
携帯性 | 携帯モードでどこでもプレイ可能。外出先でもトレモや対戦ができる | 据え置き機中心。 |
エディション内容 | 「Years 1-2 ファイターズエディション」など、他機種と同じ内容 | 同様のエディションが同時発売 |
従来、Switch版のストリートファイターシリーズ(例:ストリートファイター30thアニバーサリーコレクション)は他機種とのオンライン対戦に非対応でした。しかし、スト6ではSwitch2版も含めたクロスプレイが実現し、格闘ゲームコミュニティの交流や競技性が大きく広がることになります。
クロスプレイの仕組みと設定

スト6のクロスプレイは、CAPCOM IDを利用したアカウント連携が基本となります。Switch2版でも、他機種と同様にCAPCOM IDを作成・紐付けすることで、プラットフォームを超えたフレンド登録やプライベートマッチ作成が可能です。
ゲーム内メニューやオプションからクロスプレイの有効/無効を設定でき、バトルハブのマッチメイキング設定で「すべてのプラットフォーム」としておけば、Switch以外のユーザーとも自動でマッチングされます。
また、Switch 2版には独自の新モード(ジャイロバトル、カロリーコンテスト)やamiibo連動要素も搭載されており、Switchならではの遊び方と他機種との対戦が両立できる点が特徴です。
クロスプレイ対応によるメリット

Switch版スト6がクロスプレイ対応となることで、以下のような大きなメリットが生まれます。
プレイヤー人口の拡大
Switchは携帯性や手軽さから幅広い層に普及しており、クロスプレイによって全プラットフォームのユーザーが一つのマッチングプールに集約されます。これにより、マッチング待ち時間の短縮や多様な対戦相手との出会いが期待できます。
競技性・交流の向上
Switchユーザーもeスポーツ大会やオンラインイベントに参加しやすくなり、PS5やPCユーザーとの実力差を超えた真剣勝負が可能になります。フレンド同士が異なる機種でも気軽に一緒に遊べる点も大きな魅力です。
Switch独自要素との両立
Switch2版はローカル通信対戦や新モード、「Joy-Con」操作など独自要素も充実。家庭内や持ち寄りプレイと、オンラインのクロスプレイを同時に楽しめる柔軟性があります。
クロスプレイまとめ

Nintendo Switch 2版『ストリートファイター6』は、シリーズ初の本格的なクロスプラットフォーム対戦に対応し、PS5/PS4、Xbox Series X|S、PCユーザーと同じマッチングプールで戦える仕様となります。
これによりプレイヤー人口が大幅に拡大し、競技性や交流の幅も広がりますが、ハード性能やネットワーク品質の違い、クロスプログレッション未対応などの課題も残されています。
今後のアップデートや運営の対応によって、Switch版スト6のクロスプレイ体験がどこまで進化するか、引き続き注目されます。
ストリートファイター6(スト6)のSwitch2版のクロスプレイで起きる問題

ストリートファイター6(スト6)は、PS5とPCをはじめとする複数プラットフォーム間でクロスプレイが可能な格闘ゲームです。
クロスプレイ機能は、プレイヤー人口の拡大やマッチング速度の向上といった大きなメリットをもたらしますが、その一方で、現状ではいくつかの問題点や課題が顕在化しています。
ここでは、スト6におけるSwitch2版のクロスプレイで発生しうる主な問題について、解説していきます。
通信エラー・マッチング不具合
既存のスト6のクロスプレイで最も多く報告されているのが、通信エラーやマッチングの不具合です。特にPS5ユーザーがクロスプレイをオンにしてPCユーザーと対戦した場合、「サーバーに接続できませんでした」や「ネットワーク接続に問題が生じた」といったエラーメッセージが頻発する現象が確認されています。
この問題は、対戦が成立しない、あるいは対戦中に突然切断されるなど、プレイ体験に大きな支障をきたします。
実際に、クロスプレイをオフにしてPS5同士で対戦した場合には通信エラーがほぼ発生しなくなるという事例も多く、クロスプレイがエラーの主因と考えられています。
また、エラーの発生頻度には波があり、サーバーの混雑状況や時間帯によっても左右される傾向があります。特に21時以降の夜間は、アクセス集中によるサーバー負荷が高まり、エラーがより頻発するとの報告もあります。
Switch版の登場により、この問題点がさらに加速する恐れがあります。
ラグ・遅延の発生

クロスプレイ時には、通信環境やハードウェア性能の違いから、ラグ(遅延)が発生することもあります。従来のPCとPS5ではネットワーク設定や回線品質、さらにはゲームの処理速度に差が生じやすく、これが対戦中の入力遅延やカクつきの原因となる場合がありました。
格闘ゲームは1フレーム単位の操作精度が求められるため、こうしたラグはプレイ体験に大きく影響します。
また、Wi-Fi接続など不安定なネットワーク環境でプレイしていると、さらにラグや同期ズレが発生しやすくなります。このため、クロスプレイ時には有線接続や十分な回線速度を確保することが推奨されています。
Switch版の登場により、無線プレイ(Wi-Fi接続)が増えると考えられるので、このようなラグがより発生すると考えられます。
サーバー・ネットワーク設定の問題
クロスプレイでマッチングした時にエラーが出ることがあります。
公式もクロスマッチング時のエラーを把握しており、一時的な対策として「プラットフォーム許可設定」を「自身のプラットフォームのみ」に変更する、バトルハブで「クロスプレイ非対応ロビー」を選択する、PC側でIPv6を無効化するなどの方法が案内されています。
しかし、根本的な解決には至っておらず、サーバーの増強やネットワークインフラの改善が求められています。
特に大規模イベントや新キャラクター追加などで一時的にプレイヤー人口が急増した際は、サーバー負荷が高まりやすく、エラーやラグがより顕著になる傾向があります。
このため、Switch版の登場により、ユーザーが急激に増え、このような問題がより頻繁に起こる可能性があります。
クロスプレイの問題まとめ
スト6のクロスプレイでは、通信エラーやラグ、マッチング不具合、ハードウェア性能差など複数の問題が報告されています。
現状では公式も根本的な解決策を提示できておらず、ユーザー側での一時的な対策や時間帯の調整が必要です。クロスプレイのメリットを最大限享受するためにも、今後の運営によるネットワーク・サーバー面での改善が強く望まれます。
ストリートファイター6(スト6)のSwitch2版の無線によるクロスプレイで起きる問題

Switch2版が発売することによって、無線プレイ(Wi-Fi接続)が増えると考えられます。
手軽さや設置の自由度から多くのユーザーが利用することになると考えられますが、対戦格闘ゲームというジャンルの特性上、無線によるクロスプレイにおいて、以下のさまざまな問題点が考えられます。
通信の不安定性によるラグとパケットロス
無線LANは有線LANに比べて通信が不安定になりやすいという根本的な弱点があります。
スト6の推奨通信速度は30Mbps以上、Ping値は15ms以下とされていますが、無線環境では電波干渉やルーターとの距離、障害物の影響を受けやすく、実際の速度やPing値が大きく変動しやすいです。このため、プレイ中にラグ(遅延)が発生したり、フリーズや一時的な操作不能が起こることがあります。
ラグの発生は、対戦格闘ゲームにおいては特に深刻です。スト6のような1フレーム単位で勝敗が左右されるタイトルでは、通信の遅延やパケットロスが操作の遅れやキャラクターのワープ、コマ送りのような表示につながります。
無線プレイヤー自身はラグを感じにくい場合もありますが、対戦相手には大きな影響が及ぶことが多く、オンライン対戦の公平性や快適性を損なう大きな要因となっています。
マッチングシステムへの波及影響

こうした背景から、スト6ではマッチング時に相手が無線か有線かを判別できる機能が実装されています。
色んなプレイヤーに聞くと、多くの有線ユーザーがこのアイコンを基準に対戦を拒否しており、結果的に無線ユーザーのマッチング待ち時間が長くなる傾向があります。
クロスプレイの大きなメリットは、プラットフォームを問わず多くのプレイヤーとマッチングできる点ですが、通信エラーを回避するために多くの人がクロスプレイをオフにすると、マッチング人口が減少します。
その結果、同じ相手と何度もマッチングしたり、逆に地域や時間帯によっては対戦相手がなかなか見つからない、あるいは実力差の大きい相手とマッチングしやすくなるなど、対戦環境の多様性が損なわれる可能性もあります。
もし、従来と同じようにオフにできる場合は、Switch版とマッチングしない設定をする人が多くなり、快適な対戦環境が得られない可能性があります。
無線プレイまとめ
総じて、スト6の無線プレイは手軽さがある反面、ラグや不安定さによる対戦環境の悪化、コミュニティ内の摩擦、マッチング時の不便さといったデメリットが大きいのが現状です。快適にスト6を楽しみたい場合は、できる限り有線LANでの接続が推奨されます。
まとめ
ストリートファイター6のSwitch2版は、携帯ゲーム機での本格的な格闘ゲーム体験を可能にする画期的なタイトルです。従来の格闘ゲームの楽しさはそのままに、Switch 2ならではの新機能や携帯性を加えることで、さらなる可能性を切り開いています。
その一方でクロスプレイにより、既存のプラットフォームとの間で新たな問題が生じる可能性もあります。
ただし、カプコンもそれを踏まえていると思うので、2025年6月5日の発売に向けて、徐々に詳細情報が明らかになってくるはずです。今後も新情報をチェックして、発売日に備えておきましょう。Switch 2でのストリートファイター体験が、あなたのゲームライフをさらに豊かなものにすることを願っています。
タイトル | ストリートファイター6 Years 1-2 ファイターズエディション |
発売日 | 2025年6月5日 |
価格 | 未定 |
プラットフォーム | PS5、PS4、Xbox Series X|S、Steam、 Nintendo Switch 2 |
ジャンル | 対戦格闘ゲーム |
コピーライト | (C)CAPCOM CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. |