こんばんわ!ありゅー(@aryulife)です!
今回は2019年9月18日にリリースされたスマホゲームアプリ「キングダムオブヒーローズ(キンヒロ)」をレビューしていきます。
このゲームは、古典的な良さを維持しつつ革命を起こしたタクティカルRPGです。
タクティカルRPGの原点といえば、SFCの「タクティクスオウガ」やPSの「ファイナルファンタジータクティクス」が代表的な作品でしょう。
本作の特徴は、これらの作品のバトルを極限まで戦略的、かつ、快速化しているところ。
一見すると、アクションRPGかと思うくらいスムーズに進みます。その一方で、シナリオやキャラの行動(詠唱)など、バトルに不要な要素はバッサリと省略しています。
ここまで極端にやるゲームは珍しい。
ここからはそんなキングダムオブヒーローについて、感想・レビュー・評価を詳しくまとめていきます!
- 戦略性の向上と極限まで快速化させたバトルシステム
- キャラクター性能にプレイヤーの個性が強烈に反映される
- プレイヤーを試すやりこみ要素アリ
キングダムオブヒーローズ(キンヒロ)の面白いところ・良いところ
戦略性の向上と極限まで快速化させたバトルシステム
本作は、とにかくバトルシステムへのこだわりが見えます。
通常のタクティカルRPGのバトルは、
- プレイヤーがキャラを指定の場所まで動かす
- プレイヤーがその場所でキャラの行う行動を決める
- キャラが敵を攻撃をする、回復をする、待機する
みたいな行動を繰り返して、戦闘に勝利するのが基本です。
しかし本作は、戦略性と快速性を向上させる多くの工夫をしています。
ヘキサマップ
例えば、6角形のマス目であるヘキサマップを用いています。
ヘキサマップは通常の4角形のマス目よりも、キャラの移動距離がわかりやすく、敵味方隣接する場面が多くなります。
また、このマップは狭いので、よくあるゲームのように遠くから遠距離攻撃でチクチクやるという戦術は使えません。
これにより 戦略性がグッと増しています。
「魅せ」はとことん省略
本作は、いわゆる「魅せ」の演出を極力省略しています。
RPGでキャラが、呪文を長々詠唱したり、必殺技でド派手な演出をする場面ってよくありますよね?
あれって確かにかっこいいんですが、1回の演出に時間がかかります。
キングダムオブヒーローではそんな時間のかかる演出を一切省略してます。
どんな強力なスキルでも2,3秒で終わるので、戦闘がメッチャ快速です。
スキルは最大4個だけ
各キャラのスキルは最大4個だけしかありません。
少ないと感じるかもしれませんが、バトルの快速化のためには、むしろメリットです。
できる行動が限られているので、プレイヤーはその中から素早く行動を選択することができます。
これも戦闘のテンポを良くしている工夫の一つですね。
さらにハイテンポに
バトルは3倍まで倍速が可能なので、戦闘が凄まじくハイテンポになりますw
ここまでくると、1キャラの1ターンが1秒で終わるくらいになるので、一見するとアクションRPGと変わらないくらいぐるぐる動きます。
バトル外では美しい2D、バトルでは簡素な3D
バトルのテンポを上げる工夫は、イラストにも表れています。
バトル外ではハイクオリティな美しい2Dを採用し、バトル中は簡素な3Dを使っています。
これは、バトルの処理速度を上げるためですね。
一方で、バトル外のメニュー画面などでは、Live2Dの美しいイラストがぬるぬる動いて臨場感があります。
自動で周回できる機能も
戦闘を自動で周回する機能もあります。
「あまりに敵が弱すぎて何も考えなくても勝てる」
というバトルの周回(稼ぎ)に使うのがおススメです。
最大3倍速でオート戦闘ができるので、かなりのスピードで周回できます。
キャラクターにプレイヤーの個性が強烈に反映される
タクティカルRPGは、通常極めると決まったキャラだけを使うことになるいう欠点があります。
つまり、どんなプレイヤーも最終的には同じパーティーになってしまうという問題ですね。
本作ではそうならないように、「ルーン」というそれぞれのプレイヤーの個性が反映される機能が用意されています。
ルーン
各キャラには、ルーンという装備を6つまで装着することができます。
ルーンには、「生命」「突撃」「必殺」「迅速」「精密」「盤石」「抵抗」「吸血」「地震」と多数の種類があります。
各ルーンによって、上がる能力値が異なるんですが、何を装備したかによって全く違うキャラになるのが面白いところ。
ここは同じキャラでもプレイヤーの個性が出るところなので、「他のプレイヤーと同じキャラ使いたくねえ」という方はルーンの装備で個性を出すといいと思います。
プレイヤーを試すやりこみ要素アリ
本作にはアリーナでPVPができるようになっており、ここで各プレイヤーが育てたキャラを編成し、防衛に配置したり、攻撃に戦うことができます。
ランキングやそれに応じた報酬もあるので、やりこみたいという人にはうれしい機能。
キングダムオブヒーローズ(キンヒロ)の気になる・つまらないところ
ストーリーの量が少ない
このゲームのコンセプトは、「無駄を極限まで取り除いた戦略×快速タクティカルバトル」というところに一点集中しています。
なので、ある程度は仕方ないんですが、ストーリーの量が少ないです。
このゲームは、主人公のアーサーが円卓騎士を集めて滅びたアヴァロンを再興させるというアーサー王物語をモチーフにした作品です。
他にも、ヴィヴィアン、マーリン、ランスロット、グィネヴィアといったおなじみの重要人物も登場するので、知っている方には受け入れやすいでしょう。
キャラ同士が会話するアドベンチャーパートと、敵と戦うバトルパートとが交互に発生することでストーリーが進んでいきます。
ですが、アドベンチャーパートのテキスト量がとにかく少ないです。
その場面を描写するのには十分なテキスト量なのですが、ストーリー部分だけで楽しむには全然足りません。
なので、バトルよりもストーリー部分を楽しみたいという方には合わないゲームかなと思います。
ガチャが渋い
本作のガチャは、☆3~☆5までのキャラが排出されるんですが、結構辛いです。
確率の詳細は以下です。
レア度 | 確率 |
☆5 | 1.5% |
☆4 | 10.0% |
☆3 | 88.5% |
☆5キャラが1.5%です。
うーん、渋い・・
とはいっても☆4や☆3でも使えますし、ガチャ以外にもキャラを融合することで☆5を入手できます。
ただ、すぐに☆5キャラを使いまくるというのはちょっと厳しいですね。
キングダムオブヒーローズ(キンヒロ)のまとめ
キングダムオブヒーローは、従来のタクティカルRPGから「本当にタクティカルな部分だけ」を煮詰めて特化させたゲームです。
その代わりキャラの個性やストーリーといったところが犠牲になっていますが、昔のゲームの古典的な良さを維持しつつ、革命を起こした作品と言えるでしょう。
ただタクティカルRPGの神作品と言われている「ファイナルファンタジータクティクス」のように、ストーリーも楽しみたい人には全く向きません。
バトル部分だけをより戦略的に高速でやりたい!という人向け。
ただ、ウリであるこのバトルシステムも万人に受けるとは思わないです。
ですが、「ビジュアルだけ頑張ってゲーム性は全く工夫しない」というスマホゲーが最近多い中で、あえてバトル部分の改革に挑戦したのは個人的には評価したいですね。
タイトル | キングダムオブヒーロー |
公式HP | https://kingdomofhero.jp/ |
ジャンル | タクティクスバトルRPG |
配信日 | 2019年9月18日 |
価格 | 基本無料(アイテム課金制) |
配信プラットフォーム | IOS/Android |